性倒錯と摂食障害

具体的には性倒錯(性器露出や衣装倒錯、フェティシズム、サド・マゾ、同性愛、乱交など)、薬物の嗜癖(アルコールや鎮痛剤・覚醒剤・睡眠導入剤)がその典型である。

 そうした意味の<倒錯的>な心性が摂食障害にもあると松木は主張する。空腹の爽快感や化活動の身体的快感、さらには故意の嘔吐や下剤濫用は「刹那の快感を倒錯的に使用して」いるのである。そして倒錯的快感の獲得が慢性化してしまうのが<嗜癖(アディクション)>なのである。

最後に<反社会性>をみていく。これは極端にいえば「犯罪傾向」のことで、社会への反抗としての暴力・破損行為、盗み、虚言、恐喝などが日常的見られるあり方のことである。反社会性の基底には「乳幼児期の愛情剥奪体験」があり、“摂食障害”の女性たちにも、乳幼児期に母親の愛情をこころの安らぎを得られるほどには味わえなかったことが明らかになると松木は主張する。